ロナルド・ベンチューラ ロナルド・ベンチューラ
ロナルド・ベンチューラ

1973年フィリピンのマニラ生まれ。現在も同市に住んで制作を続けるロナルド・ヴェンチューラは、同世代のなかでは東南アジア全域で最も高い評価を受けているアーティストのひとり。ヴェンチューラの絵画と彫刻は、その比喩的なモチーフの連鎖とともに、東南アジアの現代美術シーンで異彩を放つ。彼の作品は、そのイメージとスタイルの複雑なレイヤー(層)を特徴としており、ハイパーリアリズムから漫画、落書きまでモチーフは多岐にわたる。作品におけるレイヤー化のプロセスには、フィリピンという国家の多様なアイデンティティが隠喩となっている。土着の文化とともに、何世紀にもわたり様々な国—スペイン・日本・アメリカ合衆国—占領されてきた根深い影響は複雑な、時として不安定なアイデンティティを生み出した。ヴェンチューラはこの歴史的・心理的な現象を、東洋と西洋・社会的身分の高低・老いと若さ、といったイメージを喚起しながら掘り下げてゆく。これらは、作品中での古典絵画の巨匠や日米の漫画などへの仄めかしにも見て取れる。ヴェンチューラは、我々が知らず知らずのうちに身につけている「文化のシニフィエ(意味するもの)」という「第二の皮膚」を注視、皮膚を「表情豊かな表層」と見做す。そこはイメージの連鎖のもとにタトゥーが彫られていたり、内面に抱える幻想や葛藤が露わになる場なのである。

IMAGES

MAJOR EXHIBITIONS,COLLECTIONS

“Comic Lives” (Whitestone Ginza New Gallery, Tokyo, 2018,); “Territorial Crossing” (Primo Marella Gallery, Milan, Italy, 2018); “Territorial Terror” (West Gallery, Quezon City, PHL, 2017); “Wild State of Mind” (Tyler Rollins Fine Art Gallery, New York, 2017); “Shadow Forest, Encounters and Explorations” (The Metropolitan Museum of Manila, 2017); “Project: Finding Home” (Museum of Contemporary Arts, Taipei, Taiwan, 2016); “Talisman”, “Anito Kristo” (Ronac Art Center, Magallanes, Makati City, Manila, 2016); “Ronald Ventura-Recent Works” (Primae Noctis Art Gallery, Lugano, Switzerland, 2016); “The Hunting Ground” (Primo Marella Gallery, Milan, 2015); “Ronald Ventura-Recent Works-” (Taiwan Art Fair, World Trade Center, Taipei, 2015); “Bulul-Ronald Ventura and the traditional art of the Philippines-” (Museo delle Culture, Lugano, 2014); “Voids and Cages” (Perrotin Gallery, Hong Kong, 2013); “Recyclables” (Singapore Tyler Print Institute, Singapore, 2012), etc.

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