ファビオ・モディカ ファビオ・モディカ
ファビオ・モディカ

ファビオ・モディカは1978年シチリアのカターニア生まれ。美大時代はルネッサンス絵画とギリシャ、ラテンの神話に傾倒。画家としての初期のテーマはカラヴァッジョ的な光彩に包まれた人物画であり、油彩をメインとしていたが、持ち前の好奇心で後年さまざまなスタイルとメディウムを開拓、大きな変貌を遂げた。モディカのリアリズムは、切り立ったラインと色彩の塗り重ねによって、突き上げるようなドライヴ感へと駆り立てる。それは究極的に半抽象的なテクスチュアへと向かってゆく。また、裸婦像へのピュアな情熱も育み続け、肉体の商品化と精神の腐敗をテーマとしたモノクロのシリーズ『マーシフィケーション』を生んだ。ここでは色彩の不在が、ブラシの力強いストロークや絵肌の表層のカーヴ、ひび割れ感へと作者の意識を集中させる。モディカの顕著な特性は「多層を成す活き活きとした色彩が、ダイナミックなストロークとともによじれたカンヴァス上にのたうちまわること」にある。最も知られているのは、観る者を正面から射貫くような眼差しの、女性の顔をズームで描いたポートレイト作品である。すべての意味が集中するのが顔、とりわけ目である。モディカが描く「顔」は記憶の断片、謎めいたムード、現代における「存在の在りよう」を形成する。これらは、2013年に発表されたふたつの平行するシリーズ『グノーシス』(ギリシャ語で「知識」の意味)と『プリジョナー・オブ・マターズ』(物質の囚人)に展開されている。モディカによれば、アートとは自意識を捉えるための最も効果的な手段である。『グノーシス』は閃きと自己啓示を経験する個々人を捉えたものであり、突如として観る者を開眼させるような感情的な経験をもたらす。『プリジョナー・オブ・マターズ』では、テーマは物質的な世界へと拘泥し、それは描く「物質」によって象徴される。そこでモディカは啓示の一瞬の刹那を巧妙に捉える。現在、作家はカターニアに住み、制作を続けている。

MAJOR EXHIBITIONS,COLLECTIONS

“Body and Senses” (Whitestone Gallery Hong Kong, HK, 2019); “Diversity for Peace!” (Karuizawa New Art Museum Venice Branch, Venice, Italy, 2019); “Density” (Rope Gallery, Modena, Italy, 2019); “Traces of Soul” (Cavallerizza di Palazzo Sambuca, Palermo, 2018) ; “Colour Code”(Studio Barnum-Convitto delle Arti, Noto, Italy) ; “Communion: The Defeat of Absence” (Lowe Gallery, Atlanta, USA, 2017); Art Dubai (Dubai, UAE, 2017); “Modern Primitive -Aberson Exhibits-“(Tulsa, USA, 2017); “Arte Vicenza” (Vicenza, Italy, 2017); “Art Madrid” (Madrid, Spain, 2017); “SOFA Chicago” (Chicago, USA, 2016); “Art Market Budapest” (Budapest, Hungary, 2016); “Poltu Quatu” (Costa Smeralda, Sardenia,Italy); “MACS Museum Opening” (Catania, Italy, 2016); “Kosmos” (Palazzo della Cultura, Catania, 2016); “Gnosis” (Civic Gallery, Misterbianco, Italy, 2015); “Prisoners of Matter” (Lowe Gallery, Atlanta, 2015); “Materia e Luce” (Officina della memoria, Fiuggi, Italy, 2015); etc.

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